人に好かれたいと感じた時にー受け入れるとはー

前回、褒めと受け入れの違いについてお話ししました。

今回は受け入れるということについてもう少しお話ししていこうと思います。


人には誰にも認められたい、尊敬されたいという”承認欲求”というものがあります。

(心理学における「マズローの欲求5段階説」)

その欲求を満たすために自分自身を発信し、アピールするわけです。

例えば子供が自分のできるようになったことをご両親や周りの大人に

「見て見て〜」とアピールしますよね。

これは承認欲求を満たそうとする行為です。


さて、この承認欲求、ただ発信するだけでは満たすことはできないのです。

ではどうしたら満たすことができるのでしょうか?

この承認欲求を満たすには”必要な人”が存在します。

それが”承認する人”です。

少々、回りくどい言い方になってしまいましたが、

要は発信したアピールをキャッチする人が必要なのです。

アピールは人によって様々です。承認してほしい部分は人によって異なります。

さらに承認されたい方法も人によって様々です。


どちらにしても人は認めてほしくて、発信したがっている。

それを受け入れることが必要です。


受け入れるということで重要なことは

「そのまま評価をせずに、相手に受け取ったということを知らせる」ということです。

誰かにアピールされると何かそこに感想を言わなくてはと考える方は

多いですが、実は無理に感想を言う必要はないんですね。

なぜかというと、人によって承認されたい方法が異なるので、評価しても

必ずしも承認することにならないからです。

少し難しいですが、今はとにかくそのまま評価をしないということを

覚えていただけたらと思います。


そしてきちんと受け取ったことはぜひ相手に伝えてあげてください。

せっかく受け入れたのにだまっていてはもったいないですよね。

受け入れたこと相手に伝えるためのシンプルな方法は

相手の発信したことを丁寧に聴き、その内容を伝え返すということです。

例えば、

「昨日、プレゼンがうまくいったんだよ。」

と言われたら

「そうなんですね、プレゼンがうまくいったんですね。」

とにこやかに伝えてあげましょう。


承認欲求を満たしてくれた人には好感を持ちますから、

しっかりと受け入れることを意識するだけで、だんだん人に好かれる人に

なっていく、うれしい効果も期待できますよ。


mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜