評価が気になってしまう時にー褒めと受け入れの違いー
ビジネスパーソンは競争や優劣など様々な評価をされる機会が多くあります。
様々な場面で自分に対する評価が気になってしまう。
そこには褒めと受け入れの混同が大きく関係しています。
褒めるということが大事だと子育てや社員教育、さらには恋愛の場面でも
多く言われているように思いますが、
この”褒める”ということは実は諸刃の剣のような要素を秘めています。
確かによく言われているように自己肯定感を育てるには認められるということが
重要なので、褒められることで認めてもらえたと感じることも多くあります。
これは褒めることの中の”いい要素”です。
では、褒めるの危険な要素について考えてみましょう。
何かをして褒められた時、
例えば、仕事でいい成果を出して褒められた、とか、
学校でいい成績を出して褒められたとかそんな場面を思い浮かべてください。
いい成果・成績が出ると褒められるという方程式のようなものができます。
これは裏を返せば、いい成果・成績が出なければ褒められない、
ということが言えてしまうのです。
人間は、”褒められる”という言わば報酬のようなものを与えられると
脳が喜びます。
するとそれをまた求めようとするので、さらにがんばります。
そして褒めという評価を得るために成果を出そうとするというわけです。
すると本来の仕事や勉強の目的がゆがんでしまう。
評価主義になってしまうと評価が得られない時に辛くなってしまいますから
なんだか追い込まれるような必要以上のプレッシャーを感じてしまうわけです。
これが褒めの危険な要素です。
先ほど認められることで自己肯定感が育つとお伝えしました。
褒めることも認めることの一つですが、もっと効果的に認めることができます。
それが受け入れる、受容する、ということです。
結果が出たから褒められるのではなく、
その結果とそこに至るまで全てを受け入れてもらえたら
どんな結果であっても認められることに変わりありません。
つまり条件付きではない、無条件に認めることが受け入れるということです。
受け入れるということはとても難しいことです。
普段、評価するという機会が多いので、無条件に受け入れることになれていないのです。
でも、ただ慣れていないだけです。
意識をして慣れればできるようになりますよ。
評価が気になってしょうがないという時は、受け入れるということを少し
意識してみてください。
次回以降はまた受け入れるということについてもう少し考えてみたいと思います。
お楽しみに。
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