〜essay No.18 ”論理と感覚”〜

ビジネスにおいて様々なシーンで論理思考が求められます。

また、感覚や感情などはビジネスにおいては

疎まれることも多いのではないかと思います。


ビジネスパーソンの方とお話しをしていると感情を尋ねられた時に、

「感情がわからない、感情なんてない」

とおっしゃる方が実は意外と多いのです。

おそらく普段のお仕事などで感覚や感情というものを扱わずに

論理的な考え方をされている時間が多いのだろうなと思います。


反対に子育て中のお母さんたちと話していると

とても感情や感覚のお話が多い一方で

あまり物事が論理的に語られないことが多いです。

おそらく、お子さんやご家族の方々と触れ合いながら感情や感覚に

焦点を当てている時間が多いのだと思います。


さて、実はこの「論理」と「感覚(感情)」はどちらか一方が

あれば良いというものではありません。

ビジネスにおいては感情を抜きに数字で考えなければとか

筋道が通っていなくてはならないという言葉もよく耳にしますが、

本質的にはビジネスは顧客のニーズの上に成り立っているわけであって

顧客のニーズとはまさに感覚や感情だからです。

ビジネスこそ、人の心理がとても重要な鍵を握っていると言えるのではないでしょうか?

株などの投資などもまさに人の心理が反映しています。

だからこそ、数字などのデータだけでは説明できない事態が起こりますよね。


では子育てなどの対人関係はどうでしょうか?

対人関係で絶対に必要なのはコミュニケーションです。

コミュニケーションでは相手に伝わって初めて意味をなすわけですから

相手が理解しやすいコミュニケーションが必要とされます。

その時に重要なのが「論理」です。

論理的ではない会話はなかなか相手には伝わりづらい。

せっかく感情を大切にしても伝わらなければもったいないですよね。


「論理」と「感覚」、ご自身がどちらが得意かはなんとなくわかると思います。

もし分からなければ、

”今この記事を読んで、あなたはどう感じますか?”

という質問に対し、感情を伴った言葉ですっと説明できるなら

あなたは「感覚」が得意な方でしょうし、

「ん〜、どう感じると言われてもなぁ」と

答えに少し迷うようであれば「論理」が得意な方でしょう。

論理が得意なあなたは、

”この記事の内容を要約してください。”

と言われたらきっとすっと要約できると思いますよ。


さて、ご自分の得意分野が分かれば、是非もう一方の方を

普段の生活の中で意識してみてください。

論理性と感覚・感情、どちらも持ち合わせていると

得意なことがもっと増えますよ。

mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜