できていないことばかりが目につく時にー目指しているものは何かー

今日もまたやり残した仕事がある、また家事が残ってしまった。

1日の終わりにできていないことばかりが目について、自己嫌悪になってしまう。

今回はそんな時に役に立つような心理学レッスンです。


私たちは普段、あるべき姿、つまり理想像を持っています。

それは意識されるものであったり、無意識であったりと様々です。

例えば、

綺麗な女性はスタイルがいいものだ、とか

デキる男は出世するものだ、とか。


理想がある一方で目標もあります。

例えば、

売り上げの目標、

自分の人生における達成したい目標。


さてこの二つの"理想と目標”。

みなさんにとってこの二つの差はどのくらいあるでしょうか。

この理想と目標の差が小さいほど、

できていないことに目が向き、自己嫌悪に陥ってしまったり、

減点方式で評価してしまい、自信を無くされるということが起きやすいと考えています。


例えばテストでいうと、

理想は100点満点だとしても、実際の受験では100点とは別に

合格点という点数が存在します。

この合格点が目標にあたるわけです。

理想に達しなくても合格する、つまり目標を達成することはできます。

もしこの合格点(目標)と満点(理想)の差があまりにも近いと

不合格の領域が広くなってしまいます。

不合格の領域こそが、自己嫌悪の領域というわけです。


世の中は満点をとらなくても合格ということが沢山あります。

もちろん、人間には向上心がありますから理想を目指す、

それもとても素敵なことだと思います。

ただ、理想だけでなくその理想の手前に目標を設定することで

理想には達しなくても目標をクリアする達成感を得ることはできるはずです。


なんだかできていないことばかりだなと感じた時、

目指すものが理想なのか目標なのか、自分に問いかけてみてください。

もしそれが達成したらそれ以上望むところのない完全なものであれば、それは理想です。

理想よりももう少し達成できそうなところに目標を設定してみませんか。

少し心が楽になることを願って。


mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜