自分がどうしたらいいのかわからない時にー自問自答力をつけるー

悩んだり迷ったりしているうちに、一体自分はどうしたらいいのか。

自分はどうしたいのか。

自分のことなのに、わからない。

自分のことは自分にしかわからないのに、自分のことというのはやはり

わかりずらいものです。自分の顔が自分には見えないように…。


実は誰かに相談したいと感じる時には

こんな風に、自分がどうしたらいいのかわからなくなっている状態が

多いのではないでしょうか。

そんな時にとても役に立つのが

”自問自答力”です。

今日はこの自問自答力をどうしたら高められるのかについて

お話ししていきたいと思います。


自分のことがよくわからない状態というのは

様々なことが曖昧で漠然としている状態です。

なんだか風景に霧がかかっているようなそんな状態を想像してみてください。

見えないから不安になる。立ち止まってしまう。

心もそういう霧がかかったような漠然とした状態になってしまうと、

いろんなことに対して不安や恐怖心が出やすくなりますよね。

”自問自答力”は霧を晴らす風のようなもの。

つまりぼんやりしたものを少しずつはっきりとさせていく作業です。


まさに自分で自分に問いかけて、その問いに答えていくということになるのですが、

実はこの問いかけというのが難しいのです。

どうしても問いかけ自体が曖昧になってしまうと答えも曖昧になってしまいます。

では、どうしたらより鮮明な問いかけができるでしょうか。

より鮮明な問いかけ方法の例を挙げていきます。


まず最初に自分の中にある喜怒哀楽を探すところからスタートです。

①「今、自分の中にある感情は喜怒哀楽で言うとどれか?」

ここでは喜怒哀楽で言うと怒の感情に近いと感じたとしましょう。

次にその感情をどんな時に感じるのかを問いかけます。

②「怒りの感情をどんな時に感じるのか?」

この問いに関しては会社で上司に注意された時に感じる、とします。

続いて今度はその状況でその気持ちになる理由を問いかけます。

③「どうして怒りの感情を感じるのか?」

あくまでも例ですが、上司の考えに納得できないから、

といった答えが出てくるかもしれません。


こうして少しずつ見えてきたら、今度はまた①に戻って

「怒の感情とは具体的にどういう感情か?」

「その感情をどんな時に感じるのか?」

「どうしてのその感情を感じるのか?」

という風に問いかけをするのです。

このたった3つのステップの問いかけですが、

これを自分の中で自問自答しているうちに少しずつ漠然としたものが

具体的になってくることが実感いただけると思います。


もし、最初は難しいと感じたら身近な家族や友人と一緒に

問いかけをしてもらい、それに答えていくというのでも構いません。

だんだんとこの自問自答が増えていくと、迷いや不安になりにくいという

メリットがあります。

道も視界良好だと安心して運転できますよね。


わかりにくい自分のことだからこそ、見えなくなりがちです。

しかし、自分のことがわかるのは自分しかいません。

自分自身に問いかけることがストレス社会で生きていく上で

大切なことかもしれないですね。


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この度の熊本を中心とした九州地方の地震にどれだけの方々が辛い思いをされているかと思うと胸が痛みます。何もできない自分の無力さも感じます。心のケアの道を志している者として、被害に遭われた方々の心身のことを心配するとともに何かできることを探してまいりたいと思っております。

どうか今後の被害が少しでも減少しますように、少しでも多くの方の安全が確保されますように、心からお祈り申し上げます。

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mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜