なぜ人間関係にこんなに悩むのか
私たちの悩みは日々様々なところから出てきます。
職場の悩み、家庭の悩み、恋愛の悩み…
実は悩みのほとんどは人間関係によるものと言われています。
ではそもそも人はどうして人間関係に悩むのでしょうか。
心理学において人間は社会的な動物であるとして考えます。
”社会的な動物”というのは、社会と関わることで生存するという意味です。
例えば、一匹狼という言葉があるように、狼は社会を形成しなくても
生存できる動物です。
しかし、人間は本当に自分だけで他の人と関わらないと生存していけません。
つまり、人は生きるために他の人と関わることが必要不可欠だと言えます。
人間関係というのは生存に関わる、私たち人間にとっては
とても重要な問題だということがわかりました。
どの選択をしても生存に関わらないようなことならあまり悩みは深くならないものです。
ランチに何を食べようかということで何日も何日も悩んでしまうということは
あまりないですよね。
(ランチがどうでもいいことという意味ではないのですが…)
人間関係がとても大切なことだからこそ、私たちは日々悩んでしまうのですね。
さて、人間関係で悩むということにもう少し深く考えていこうと思います。
人間関係で悩む時、その悩みの中には自分と相手という登場人物がいるかと思います。
すると、大抵は相手に対して怒りや憤りなどが出てくることが多いです。
相手を責めるということは人間関係の悩みにはつきものですよね。
ただ、実は相手を変えるということはできません。
人は自分の思考の中でしか自分の言動をコントロールすることができないからです。
すると、人間関係の悩みを抱えた時には相手に対する思いだけでなく
自分の思いにも焦点を当てる必要が出てきます。
人間関係の悩みの登場人物には自分と相手がいましたよね。
では自分の思いに焦点を当てるとはどういうことなのか。
それは自問自答です。
どうして自分はこんな風に思うのか、どういうところに怒りや憤りを感じるのか
何を解決できたらいいと思うのか…などなど。
すると不思議なことに今まで気付いていなかった自分の様々な思いが見えてくるのを
感じることになると思います。
人間関係に悩みを感じることで自分自身の気持ち、考え方、価値観をどんどん
発見していく。
実は人間関係の悩みは自分自身の悩みであることが多いのです。
人間関係について悩むことで自分の嫌なこと大切にしていることが見えてきます。
自分の嫌なことは何か、大切にしていることは何かを知ることはとても貴重です。
なぜなら自分が判断する基準になっていくからです。
人生は判断や選択の連続。
自分の価値基準を知ることで、より判断や選択を自信をもってできるように
なっていきますよ。
それを教えてくれるのが人間関係でもあるんだと思います。
とはいえ、もちろん悩みは辛いもの。
まずはご自身の気持ちを大切にしてみてくださいね。
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