部下や子供にイライラする時にー”自分”と”自分以外”の境界線ー
「自分以外の存在、つまり、他人と自分は違う人間だ」
(他人というと家族は該当しないようなイメージもありますが、ここでは自分以外の存在をひっくるめて他人とします)
ということは実はとても難しいことです。
文字に表すととてもわかりやすく、そんなの当たり前だと思うことなのに。
実際には曖昧になりやすいのが、この自分と他人との境界線です。
この境界線を意識することで悩みやもやもやとした気持ちが
ふっと軽くなることがあるのです。
例えば会社の後輩や子供に対して、
”〜〜しないと困るのはあなただよ。あなたのために言ってるんだ。”
なんて怒ったり、注意することがありますよね。
実はこれは境界線が曖昧になっている状態です。
”〜〜しないと困るのはあなただよ。あなたのために言ってるんだ。”
”〜〜しないと困る”と考えているのは自分自身であって、
”あなたのために言っている”と思っているのも自分自身。
なんだか冷たい言い方になってしまいますが、言われている相手は必ずしも
そうは思っていないこともあります。
すると、相手はなかなか自分の望むようなリアクションをしないので
余計にイライラして怒ってしまう、自分の言うことを聞かないと悩んでしまう。
ここで、境界線の出番です。
自分の考えていることを相手に伝えるのは素晴らしいこと。
ただ、その伝えることをした後は自分と相手との間に境界線をひきましょう。
つまり、どういうことかと言うと
この先は相手がどうするかということで、自分の役割は一旦終わり、とするのです。
すると相手のリアクションは相手のことだと様子を見守ることができます。
イライラした時や悩んだ時には”主語”を意識してみると自分と他人との境界線が
はっきりしやすくなりますよ。
自分にできることなのか、相手の問題なのか。
心は目に見えないからこそ難しいです。この境界線も目に見えないから難しいです。
でもきっと意識することで、何かが少しずつ昨日よりも今日、今日より明日と
きっといい変化が訪れていくはず…。
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