バイアスとは

バイアスという言葉、聞いたことはあるでしょうか。

今日は心理学の重要な概念の一つ、バイアスについてです。


バイアスとは人間の判断における偏った傾向のことをいいます。

私たちは日々の生活の中で様々な判断をしていますが

その判断には多くの偏りがあるのです。

公正に判断しているつもりが気づかないうちに偏った判断をしてしまっていることが

実はたくさんあるんです。


まず、代表的なのが

ステレオタイプと呼ばれる”紋切り型バイアス”です。

性別や出身地や職業などで相手のことを根拠なくイメージ作ることです。

これは本当に多く発生するバイアスではないでしょうか。


また、”合意推測バイアス”と呼ばれるものも多くあります。

これは自分の考え方や行動などが常識的だと思い込むバイアスです。

よく

”だって普通、こうするでしょ?!”とか、”こうするのって当たり前だよね”

などという人がいますよね。

これは合意推測バイアスによるものであることが多いです。

合意推測バイアスは自分の意見や行動が常識であってほしいという願望から

生まれます。

また、周囲にいる人は似たタイプの人が多くなりやすいことで

自分の意見や行動が常識だと錯覚してしまいやすいということもあります。

ですが、実際には思い込みであることが多いのです。

これが合意推測バイアスです。


他にも”確証バイアス”や”正常性バイアス”など様々なバイアスがあります。

ここで大切なのはバイアスがあることを知っておくということです。

自分が当たり前だと思っていることが実は当たり前ではない可能性がある

ということを知っておくことで思い込みを排除しやすくなります。

思い込みを排除することができれば、相手のことをより理解しやすくなるのです。

また、違った視点を持つことでより視野が広がって正しい判断ができる

確率も高くなるかもしれません。


バイアスはどんな人にも起こります。

少し意識してみるだけでもたくさんのバイアスが起きていることに

気づくかもしれません。

mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜