モチベーションの不思議

受験シーズンや近づいてくる年度末。

モチベーションを維持するのは大変ですよね。

心理学においても昔からモチベーションについての研究が

たくさん行われてきました。

その中から今日は主要な理論をお伝えしようと思います。


子供の頃、勉強をしなくてはならない時のことを

思い出してみてください。

何だか面倒だなと思ったり、遊びたいなと思ったり。

興味のある科目は捗ったりといろんな思い出があるのではないでしょうか。

いろんな家庭、いろんな親がいるかと思いますが

例えばテストで100点とったらゲームを買ってあげるなどという

いわゆるご褒美を提示されることはよくありますよね。

”頑張ればご褒美をあげるから頑張ってね”という風に

モチベーションを上げようとすることを「外発的動機づけ」と言います。


一方、電車が好きな子供が電車に関する本をたくさん読んだり、

電車に関係のある地図や地形に関する勉強は何も言われなくても

どんどん勉強するということもあります。

また、とにかく体を鍛えることが大好きという人はきついウエイトトレーニング

を積極的に行ったりします。

そのような行動はその行動そのものによる充足感や達成感が得られるために

行われるのです。

このような自分の内側から発生するモチベーションを「内発的動機づけ」と言います。


実はこの内発的動機づけと外発的動機づけには不思議な関係があります。

一つはご褒美などの外発的動機づけによる行動を与えられるうちに

内発的動機づけが高まることがあるということ。

二つ目は内発的動機づけによる行動に対して、ご褒美を与えられると

内発的動機づけが弱まってしまうことがあるというものです。


やはり外発的動機づけよりも内発的動機づけの方がよりよいとされています。

内発的動機づけの方が長続きすると言われているためです。

しかし内発的動機づけと外発的動機づけは関連するものなので

それぞれのバランスが重要なのではないかと思います。


モチベーションが上がらない時にはご褒美も有効。

ただ、ご褒美をあげすぎると自分の中にもともとあるモチベーションが

下がってしまうこともあるので注意です。

そして、興味のあることに取り組んでみることは自分が持っている

モチベーションを上げることにもつながるきっかけになるかもしれません。

mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜