〜essay No.42 ”マルチタスクの反省”〜

一度に複数のことを行うマルチタスク。

普段、どのくらいの頻度でマルチタスクを行いますか?

一度にたくさんのことなんてできないと言う方も多いのですが、

実は私たちはあまり意識せずに、頻繁にマルチタスクを行なっていると

思います。

車を運転しながら会話をする。

スマホを操作しながら考え事をする。

新聞を読みながらご飯を食べる。

これらは全て日常で何気なくおこなわれるマルチタスク。


一度に複数のことをこなせるなら、とても効率がいいし

マルチタスクはとても便利です。

どんなこともマルチタスクを行なっていたら省エネになって

合理的、そんな気もします。


ただ、ふと思ったのです。

車を運転しながらした会話の内容はどんなだっただろうか。

スマホを操作しながらしていた考え事は?

新聞を読みながら食べたご飯はどんな味がしただろう。

マルチタスクは本当に便利だし、メリットもあるのですが

同時に何かないがしろにしてしまったり、

一つ一つを大切にできていないこともある。


私たちは日々忙しくて、思っている以上にたくさんのことを

マルチタスクでこなしています。

すると、何かしっかり集中したり味わうことが減っているようにも

思えます。

とても効率的な最善策だと思っていたマルチタスクも、

やはりそればかりでは支障が出てくる。

これさえあれば大丈夫というものはあまりないものです。

大事なのは手段を増やすこと。

マルチタスクもするし、一つに集中ことも必要なのではないかと思います。


テレビを見ながら食べていた朝ごはんを

たまにはテレビを消して食べてみてもいいのかもしれない、

そんな風に思います。