〜essay No.29 ”人を大切にするとは”〜

相手を大切にする、自分を大切にする。

人を大切にしましょう。ということをよく見聞きしたりします。

人を大切にするというのはなんとなくはわかりますが

具体的にはどういうことなんだろう。

今回は人を大切にするには一体何をしたらいいのか、について考えてみたいと思います。


人を大切にするとは

何か贈り物をしたり、褒めて持ち上げたり、

そういうことではないと思います。

人を大切にするとは、言いかえればその人の存在を大切にすることです。

ではどうしたら存在を大切にできるのか考えてみましょう。


1つ目は話を真摯な態度で聴くこと。

コミュニケーションは重要な関わりです。

話を聴くことは相手を尊重して大切にすることにつながります。

その時に、目をそらしたり、そっぽを向かれたり、興味がなさそうに

聴くのでは大切にされている感じはしませんよね?

きちんと向き合ったり、目を合わせたり、相槌を打ったり。

些細なことですが、真摯な態度で聴くことが存在を大切にすることにつながります。


2つ目は意見や考えをそのまま受け取ること。

人は様々な意見や考えを持っています。

よくありがちなのが、相手の意見に対して評価してしまうことです。

評価するというのはその人の意見や考えを尊重せずに、

自分の考えを押し付けてしまうこと。

自分の考えを伝えるのはいいですが、一旦受け止めてからにするといいですよ。

これは多様性にもつながります。

この人はこんな考えなんだ、私はまた別のこういう考えだ。

という風にいろんな考えがあるんだなと思えれば、

自分も相手も存在を大切にすることに繋がります。


実はこの二つはカウンセリングにおける姿勢と通じることでもあります。

カウンセリングも人と人との信頼関係が基本。

自分自身も相手もどちらも尊重することができるからこそ

クライエントの方に安心してお話いただけます。


もし、人を大切にすることってどういうことなんだろうと

迷った時はこの2つを思い出してみてくださいね。


mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜