相手の気持ちの考え方
”相手の気持ちを考えて…”ということは
たくさんの人が様々な場面で耳にしていることだと思います。
ただ、この”相手の気持ちを考える”ということが難しいですよね。
今日は相手の気持ちの考え方についてお話ししたいと思います。
相手の気持ちを考える上で陥りがちなのが、
”考えているつもりになる”ということです。
相手の気持ちを考えてみたものの、どうも相手の本当の気持ちとは
何かが違うようだという経験をされたことのある方も多いのではないでしょうか。
これは相手の気持ちを考えているのではなく、
「相手の立場にいる自分の気持ち」
を考えている、という状態になっていることで起こります。
つまりあくまでも自分の気持ちから抜け出せないのですね。
さて、ではどうやって相手の気持ちを考えたらいいのでしょうか?
相手の気持ちを考える上で重要なポイントがあります。
それは、
「自分の気持ちは一旦置いておく」ということです。
まさにカウンセリングの場面ではカウンセラーは自分の価値観や感情を
一旦置いて、クライアントの方のお話を伺います。
そうしないと、結局は先ほどの相手の立場にいる自分の気持ちを考えてしまうのです。
例えば、何かキャラクターの着ぐるみを着て、人の前に出ることを想像してみてください。
おそらく普段の自分の仕草とは違う仕草をするのではないでしょうか。
このキャラクターならどんな行動をするだろうと
きっとそのキャラクターになりきって考えるのだと思います。
まさに相手の気持ちを考えるのはそれと同じことなのです。
相手になったようなつもりで考える。
それが自分の気持ちを一旦置いて、本当の意味で相手の気持ちを考えるということです。
人は自分以外の人になることはできません。
だからこそ、あくまでも相手になったような”つもり”でしか
考えることはできません。
だからこそ、他人の気持ちを考え思いやることはとても難しいのだと思います。
ただ、その相手になったようなつもりで深く考える、その行為だけでも
思った以上に相手には伝わるものではないでしょうか。
答えが違ったとしても、相手のことを相手になったようなつもりで考える
そのこと自体に大きな意味があるのだと思います。
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