自分はストレスを感じやすいのではと感じた時にーストレスレッスン②ー
同じ状況に置かれているのに、あの人は全然平気そうだとか、
なんだか自分だけストレスを感じている気がする、などと思うこともありますよね。
前回はストレスとはそもそも何なんだろうという点についてお話ししました。
さて、今日はなぜストレスには個人差があるのかについて考えてみたいと思います。
ストレスには様々な種類があり、例えば気温や体調などもストレスだということを
前回お話ししました。
このような物理的、化学的、生物学的ストレスは人のこころの外で
起きていることです。
では心理的ストレスはどうかというとストレッサーそのものが実は心のなかで起きている
のです。
心理的ストレスの代表例として人間関係によるものがあります。
上司に怒られたという例を考えてみましょう。
上司に怒られたという事柄は人のこころの外で起きているように見えますので
物理的、化学的、生物学的ストレスとして目に見えることに思える気もします。
ところが実際にはストレスになっているのは怒られたことで感じた不満や不安、憤りなどの
心の中で起きる怒られたことに対する反応です。
この上司に怒られたという状況が実はあなたの上司の間で示し合わせたパフォーマンス
だとしたらどうでしょうか。
おそらく、怒られたことに対するストレスはあまり感じないはずです。
同じ上司に怒られたという状況でもその背景や意味によって心の反応は異なってきます。
それが心理的ストレスのストレッサーは目に見える状況とは違い、個人のこころの中で
発生しているものだということです。
実はこの目の前で起きていることと、ご自身のこころの中で起きていることは
とても自覚しずらいということが心理的ストレスをさらにややこしくしている
理由の一つです。
つまり、こころの外のことと中のことをなかなか区別しずらく、
混同してしまいやすいために、先ほどの例で言うと
怒られたことによる不満などでストレスを感じているのに
上司に怒られたことそのものがストレスだと思い込んでしまうというわけです。
このストレスそのものが人それぞれのこころの中にある以上、
ストレスには個人差があるのですね。
みんなが抱えているストレス。
実はその種類や内容はどれも違うんだということがわかりました。
ですからあなただけがストレスに弱いということも決してない。
なぜならどんなストレスも比べられるものではないんです。
このこころの中で発生する心理的ストレス。
目に見えなくてわかりずらいですよね。
ただ、こころの中にあるからこそ実は対処することも可能です。
ストレスを感じたら、こころの中で何が起こっているんだろうと
思ってみるのもおすすめです。
0コメント