〜essay No.48 ”弱みを見せる実験”〜

カウンセラーには仕事柄、自分自身の心の安定を保つことが

求められます。

でも、カウンセラーも人間である以上、もちろん不安定になったり

することもあります。

ただバランスを崩しそうになる状態に気づくのが早くなるので、

あまり悪化しないうちに対処ができ、結果的に心の波を小さくできるのです。


心の変化に気づくための一つの目安として

弱みを見せられるかどうか、という視点があります。

自信を失ってしまったり、不安になったりする時には

強がってしまい、なかなか弱みを見せられなくなりやすいのです。


自信のない時や自信のない分野ほど、自分を良く見せようとしたり

強がってしまうことってありますよね。

それは弱い自分が傷つくのを防ぐために行われていること。

つまり、強がったり弱みを見せられない時は自分が弱っているのだなという

目安になるのです。


自信のない時に強がったり弱みを見せようとすることは

自分を偽っていることになります。

するとどうしてもそのギャップにストレスを感じてしまうのです。

そして、見せかけの自分と本当の自分とのギャップが増えるほど

しんどくなってしまい、さらに自信を失うという負の循環にもなりかねません。

それを逆手にとってみてはどうでしょうか。

自信のない時にあえて弱みを見せてみる。

弱みを見せた時にどんな風になるか実験です。

弱みを見せたら周りはどう反応するか、自分はどう思うか。

実は弱みを見せたら意外と好意的な反応が帰ってきたということが

多いのです。

そして自分自身も楽になったという反応も多いんですよ。


気が向いた時に、弱みを見せてみる実験をしてみると

興味深い結果が得られるかもしれません。

mental・maintenance

〜心理カウンセラーによるストレスマネジメント術〜