〜essay No.24 ”ありがとうの魔法”〜

前回のエッセイではは感謝をするということをテーマにお話ししました。

今回はその感謝に関連する、

「ありがとう」の言葉について考えてみたいと思います。


以前、お世話になった方で何かを伝えると、

何かとありがとうと言ってくださる方がいらっしゃいました。

その方は普通であれば「了解」とか「わかったよ」と言いそうなところで

「オッケー、ありがとう」とか「ありがとうね」などと言うので

最初は何だか照れくさい気持ちになったのですが、

次第にその方のために働くことがすごく嬉しくなったりしたことを覚えています。


私は最近、改めて「ありがとう」という言葉の奥深さについて

考えさせられています。

「ありがとう」は小さな子供でも知っているとてもシンプルな言葉。

普段、何気なく使う言葉ではありますが、ありがとうと言われて

嫌な思いをすることって少ないのではないでしょうか。

私たちは意外と

「すごいね」とか「いいね」とか評価する言葉を多く使いがちです。

でも評価というのはあくまでも主観の言葉。

一方的な言葉のような気がします。

「ありがとう」は相手に感謝を伝える言葉。

相手をきちんと認識にして、存在に感謝するような言葉だと思うのです。


どんな評価をもらうより、”あなたがいてくれてありがとう”

そんな風に存在を認めてもらうことを私たちは望んでいるのだと思います。

ちょっと大袈裟かもしれませんが、「ありがとう」は魔法の言葉。

たくさんのありがとうを伝えられたらいいなと思います。